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出世魚 出世させずに 寿司握る

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近所のスーパーでイナダをサクで安く売っているので、よく購入します。

 

握り寿司に手巻き寿司、お刺身と、3食ほど楽しめました。

 

イナダという魚をご存知でしょうか。

 

イナダというのは、ブリの小さい頃の呼び名であって、トモミちゃんのことではありません。

 

Wikipediaによると、関東では、ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと呼び名の変わっていく出世魚です。

 

ブリの小さいのと言えば、ハマチですね。

 

このハマチというのは、Wikipediaによると、関西での呼び名で、大体イナダと同じぐらいの大きさの頃なんだそうです。

 

お寿司屋さんで「イナダ」と「ハマチ」、同時に見たことがあるのですが、あれは何の差なのでしょうか。(本当かどうかわかりませんが、イナダが天然でハマチが養殖と呼び分けることがあるとか)

 

近所のスーパーでは、丸々一尾のイナダも売っているのですが、あの見慣れたブリよりも少し細長くて体長も40㎝ぐらいと短い、かわいらしい魚です。

 

食べた感じだと、大人になったブリの方が身も霜降りで、脂が多いのかなという印象ですが、食品成分表によると、100g当たりの脂質含有量は、ブリ17.6g、ハマチ17.2gと、意外とあまり変わりませんでした。(「イナダ」は残念ながら載っていませんでした。)

 

しかし、細かな脂肪酸の構成を見てみると、かなりの違いが見つかりました。

 

一価不飽和脂肪酸含有量はブリよりハマチの方が多く、多価不飽和脂肪酸はブリよりハマチの方が少ない、と、成長するにつれて構成する脂肪酸が変化するようです。

 

脂肪酸は、二重結合(C=C←こういうやつ)が多くなるほどに溶ける温度が低くなります。一価不飽和脂肪酸とはこの二重結合が一つしかないもので、多価不飽和脂肪酸とは二重結合が二つ以上多数あるもののことを言います。

 

例えば、魚は冷蔵庫に入れておいても脂が固まりませんが、豚肉は冷蔵庫に入れておくと脂がねちょねちょに固まります。これは、魚の油の方が二重結合が多い脂肪酸が含まれていて、豚肉には二重結合が少ない脂肪酸が多いからです。

 

もし、魚の脂が豚の脂のように低温で固まってしまうと、豚のように高い体温を維持することができない魚は水温の低い海で血管を詰まらせて死んでしまいます。

 

だから、恐らく、生き物は暮らす環境や体温によって脂肪酸の構成を変化させてきたのだと思います。

 

イナダやハマチの旬は夏、ブリの旬は冬、寒ブリなんて言うぐらいなので、獲れた時の水温は随分違うのでしょう。

 

寒い海で泳ぐブリは、より低温でも脂が固まらないように、二重結合の多い脂肪酸を増やしているのかもしれません。

 

単純に、餌の違いかもしれませんけどね。

 

※ただの私の推測です。事実である保証は全くありません。ごめんなさい。

 

 

 

ちなみに魚油と言えばのEPAはブリ100g中940mg・ハマチ100g中450mg、DHAはブリ100g中1700mg・ハマチ100g中910mg、ブリの方が断然多いですね。

 

これから旬を迎えるブリ、食べたいです。

 

イナダやハマチは今が旬です。やはりブリとは味が違いますが、こちらもあっさりしていて美味しいです。

 

イナダはブリに比べてかなり安く手に入ることが多いので、是非見かけたら食べてみてはいかがでしょうか。