一汁一菜がこれで良いという提案
台風のせいで雨が酷く買い物へ行けず、あるもので朝ごはんを作りました。
質素な食事ですね。私にとっては日常です。
冷蔵庫の中には大根が一かけあるだけだったので、とりあえず味噌汁にしました。
私は味噌汁の出汁を煮干しでとります。
安いし、いざという時にそのまま食えるからです。
そして、いざという時でなくとも、私は出しがらの煮干しを食べます。
醤油をかけて食べるとおいしいんです。
これはもはや立派なおかずです。
一般的に言う煮干しは、カタクチイワシが原料です。
小魚にはカルシウムが豊富、と言いますが、これは、骨ごと食べるからです。
ちなみに、写真の分量だと5gぐらい(大きめ3匹)なのですが、5gの煮干しには110mgのカルシウムが含まれています。 (一日に摂取したいカルシウムの量は、成人女性650mg・男性800mgぐらい)
これは何と、牛乳100g(コップ半分ぐらい)と同じカルシウム量です。
びっくりですね。
また、煮干し5gにはビタミンB12が2.1㎍含まれています。
ビタミンB12の成人男女が一日に摂りたい量が2.4㎍なので、ほぼ満たしています。
ビタミンB12は、DNAの合成などに必要な栄養素で、不足すると貧血や神経障害などをもたらします。
このビタミンB12は、植物性の食品にはほとんど含まれていません。
ベジタリアンの人がいくらひじきやほうれん草を食べても貧血に悩まされる場合、このビタミンB12欠乏である可能性が高いです。
私のような貧乏人は、一身上の都合で毎日納豆ご飯と野菜で乗り切ったりすることもあるため、煮干しは貴重なビタミンB12の供給源です。
たった5gでも、煮干しには栄養が詰まっています。
出汁をとる際も、濾したりする手間がかからないのでとても楽でおすすめです。
おいしい味噌汁とおかずが一度にできる煮干し出汁、是非使ってみてはいかがでしょうか。
☆煮干し出汁の味噌汁の作り方
①(生臭いのが苦手なら)煮干しの頭とはらわたを外し、身を半分に裂く。
※丸ごと使用しても大丈夫です。
② ①を味噌汁に使う分量の水に浸し、10分以上置く。
③ ②を中弱火にかけ、泡が出てきたら少し火を弱める。身を裂いたものなら5分、丸ごとなら10分ほど煮る。
④にぼしを取り出し、灰汁を取り、具を入れ火を通す。
⑤具に火が通ったら味噌を入れ、一煮立ちさせる。
→取り出した煮干しに醤油をかけたりしておいしく食べられます。